Fibroblast Plasmaとは?医師が仕組みと知っておきたい点を解説
Fibroblast Plasmaは、機器の先端を皮膚に直接触れさせず、電気エネルギーによってプラズマを発生させる肌の引き締め施術です。局所的な熱によって皮膚の最表層に微小な点状の昇華を起こし、皮膚の修復過程とコラーゲン・エラスチンの新生を促します。手術を希望しない方のまぶたのたるみ、目元や口元のしわ、局所的な肌のたるみなどに用いられます。施術後、数週間かけて徐々に変化が現れますが、結果は一人ひとりの肌の状態によって異なります。
ポイント
- Fibroblast Plasmaは、空気中のアーク放電によってプラズマを発生させ、皮膚の最表層に微小な点状の昇華を起こします。手術のように皮膚を切開する施術ではありません。
- 主な仕組みは、線維芽細胞を刺激してコラーゲンとエラスチンの新生を促すことです。そのため、引き締めの変化は施術直後ではなく、4〜8週間ほどかけて徐々に現れます。
- 施術後は皮膚に濃い色の点状のかさぶたができるため、適切にケアし、自然に剥がれるのを待つ必要があります。この間は日光を避け、かさぶたを剥がしたり、かいたりしないでください。
- ケロイドがある方、皮膚に感染がある方、妊娠中の方、施術部位に慢性的な炎症性皮膚疾患がある方には適していません。必ず事前に医師の診察を受けてください。
- それぞれの技術には特徴と限界があるため、医師に相談し、肌の状態や希望に合ったほかの選択肢と比較して検討することが大切です。
Fibroblast Plasmaとは?その仕組み
Fibroblast Plasmaは、プラズマペンとも呼ばれる施術です。機器の先端と皮膚の間のごく短い距離で高電圧の放電を起こし、皮膚の上にある空気中の気体を電離させて、高いエネルギーを持つ物質の状態であるプラズマを発生させます。このプラズマが皮膚に瞬間的に作用すると局所的な熱が生じ、皮膚の最表層が液体の状態を経ずに気体になる昇華が起こります。レーザーや高周波による施術とは異なり、広い範囲の深部に熱を蓄積させるのではなく、医師が設計した配置に沿って、小さな点状に作用させることを基本とします。
施術直後は熱によって皮膚がわずかに収縮し、施術部位にごく小さな濃い色のかさぶたが点在します。これらは皮膚の最表層に昇華などの熱作用が生じた部分に形成され、下層の皮膚が修復する間、自然な保護膜としての役割を果たします。かさぶたが自然に剥がれると、その下の新しい皮膚が徐々に現れ、施術前より引き締まった、なめらかな肌に見えることが期待されます。
生物学的な仕組み:プラズマが肌の引き締めにつながる理由
この仕組みの中心となるのは、真皮にある線維芽細胞(fibroblast)への刺激です。線維芽細胞は、コラーゲンとエラスチンを作る主な細胞です。適切な強さに調整された熱が皮膚に加わると、体は自然な反応として一時的な炎症を起こします。これが線維芽細胞の働きを促す信号となり、加齢によって劣化した線維に代わる新しいコラーゲン線維の生成を促します。この過程には数週間から数か月かかるため、Fibroblast Plasmaの変化は初日から明確に現れるのではなく、時間をかけて徐々に現れます。
もう一つ関与するのが、既存のコラーゲン線維が熱によって直ちに収縮する反応(即時的コラーゲン収縮)です。これに、長期的なコラーゲン新生が加わります。二つの仕組みが相互に働くことで、短期的にも長期的にも、施術部位の肌の引き締めにつながると考えられます。ただし、新しく作られるコラーゲンの量や質は、年齢、もともとの肌の状態、施術後のケア、遺伝的要因などに左右されるため、結果には個人差があります。
Fibroblast Plasmaが適している方・適していない方
この施術の適応が検討されるのは、上まぶたに軽度から中等度のたるみがあり、まだ目元の形を変える手術を希望していない方、目元や口元に浅いしわから中等度のしわがある方、小範囲の局所的なたるみがあり、手術による長いダウンタイムを避けたい方などです。医師がしわの深さや位置、たるみの程度を診察したうえで、この施術が適しているか、別の方法を選ぶべきかを判断します。
一方、この施術が適していない、または避けるべき方もいます。ケロイドや肥厚性瘢痕の既往がある方、施術部位に感染や炎症性の発疹がある方、妊娠中または授乳中の方、その部位に乾癬や白斑などの慢性皮膚疾患がある方、炎症後色素沈着を起こしやすい方などです。炎症後色素沈着は、メラニン色素の多いアジア人の肌でも起こりやすいため、施術前に肌のタイプを詳しく評価する必要があります。
また、フェイスリフト手術と同程度の変化や、強いたるみの改善を期待する方は、Fibroblast Plasmaが主に軽度から中等度のたるみを対象とする施術であることを理解しておく必要があります。たるみが強い場合は、現実的な期待に沿った結果を目指すため、医師がほかの方法の併用や、別の施術への変更を提案することがあります。
ほかの肌の引き締め施術との比較
フラクショナルCO2レーザーやエルビウムレーザーなどのレーザーリサーフェシングは、レーザー光によって皮膚に微細な柱状の熱作用を多数生じさせます。これに対してFibroblast Plasmaは、電気エネルギーによって間隔を空けた点状の作用を生じさせ、各点の周囲の皮膚への影響を抑えることを目指します。そのため、場合によっては一部のレーザー施術よりダウンタイムが短くなる可能性がありますが、医師が施術ごとに設定する点の密度によっても異なります。
微細な針を通して真皮までエネルギーを届ける高周波マイクロニードリング(RFマイクロニードリング)と比較すると、Fibroblast Plasmaは主に皮膚の表層に作用し、より浅い層への刺激を利用します。そのため、目元のように皮膚が薄い部位で適応が検討されます。一方、RFマイクロニードリングは、頬やニキビ跡など、より深い層への作用が求められる部位に適している場合があります。また、HIFUによる超音波技術は、SMAS(表在性筋膜)層などへの作用によって引き締めを目指すもので、仕組みが異なります。医師は、一つの技術ですべての悩みに対応するのではなく、一人ひとりの部位ごとの肌の悩みに合った技術を選択します。
施術の流れと施術後のケア
施術前に、医師が皮膚を清潔にし、施術中の不快感を軽減するために表面麻酔を塗布します。その後、一人ひとりの肌の悩みに合わせて設計した配置と密度に沿って、機器の先端から小さな点状に作用させます。施術時間は、施術範囲の広さや点の数によって異なります。施術後は、その部位に腫れや赤みが生じ、濃い色の点状のかさぶたが目立つようになります。これらは施術の仕組みに伴って予想される反応です。
施術後のケアは、施術そのものと同じくらい大切です。色素沈着や瘢痕の原因となる可能性があるため、かさぶたを剥がしたり、かいたりしないでください。皮膚の回復期間中は直射日光を避け、医師の指示に従って日焼け止めを継続的に使用してください。かさぶたが自然に剥がれるまでは施術部位への厚いメイクを避け、初期には大量に汗をかく活動や、ほこり・煙にさらされることも控えてください。かさぶたが完全に剥がれるまでの期間は、施術部位や施術後のケアによって個人差があります。
現実的に期待できる変化
Fibroblast Plasmaによる変化は、かさぶたが剥がれた直後に明確になるとは限らず、数週間から数か月かけて徐々に現れます。これは、新しいコラーゲンが作られるまでに時間がかかるためです。初期の変化が期待したほどはっきりしないと感じる方もいますが、生物学的な過程として起こり得ることであり、それだけで施術の効果がないとは判断できません。変化が現れる時期の目安について医師と話し合うことで、無理のない期待を持つことができます。
変化がどの程度持続するかは、年齢、スキンケアの習慣、日光への曝露、継続する皮膚の自然な老化など、さまざまな要因によって異なります。新しく作られたコラーゲンが一定期間維持されても、皮膚は加齢とともに変化し続けます。引き締まった状態を維持するために、将来的に再施術を検討する方もいます。その場合は医師に相談し、一人ひとりに適した施術間隔を判断してもらうことが大切です。
リスクと、決める前に医師へ確認したいこと
手術を伴わない施術ですが、受ける前に知っておくべきリスクや副作用があります。例えば、予想より長く続く赤みや腫れ、特にメラニン色素の多い肌での炎症後色素沈着や色素脱失、不適切な創部ケアによる感染などです。また、施術者の技術が十分でない場合などには、瘢痕が生じることもあります。経験のある医師が施術前に肌の状態を適切に評価したうえで行う場合、重い副作用はまれとされていますが、発生する可能性はあります。
施術を決める前に確認したいのは、この施術に関する医師の経験や技術、自分の肌の状態が施術に適しているか、日常生活で見込んでおくべきダウンタイム、肌のタイプや既往歴に応じた個別のリスクなどです。また、何らかの制約がある場合には、より適したほかの選択肢についても確認しましょう。施術前に医師と十分に話し合うことは、さまざまな面から判断し、予期しないリスクを減らすことにつながります。
まとめとクリニックからのアドバイス
Fibroblast Plasmaは、皮膚が自ら修復する生物学的な仕組みを利用した、肌の引き締め技術の一つです。一人ひとりの肌の悩みに合った点の密度や位置を設計するには、施術を行う医師による仕組みの理解と技術が必要です。特に、屋外で過ごす機会が多く、日光にさらされやすいパタヤの方々にとっては、肌のタイプや施術後のセルフケア習慣の評価が、技術そのものと同じくらい重要です。
Mediqueen Clinicでは、医師免許を有する医師(タイ医師免許番号:ว.37670)の管理のもと、皮膚に関する相談と施術を行っています。一人ひとりの肌の状態を評価してから、ケアの方針を提案することを重視しています。皮膚本来の修復過程を促しながら肌の回復を目指したい方に向けて、当院ではPRP(多血小板血漿)も提供しています。これは、ご自身の血液から血小板を高濃度に含む成分を取り出し、肌の修復を促す目的で使用する方法です。一人ひとりの状態に応じて、医師が併用または単独での施術を提案することがあります。なお、いずれの施術も、結果は肌の状態や反応によって個人差があります。
よくある質問
Fibroblast Plasmaは痛みがありますか?
施術前に、医師が不快感を軽減するために表面麻酔を塗布します。施術中は、瞬間的な熱さや点状のヒリヒリした刺激を感じることがあります。痛みの感じ方は、皮膚の敏感さや施術部位によって個人差があります。施術中につらさを強く感じた場合は、対応を調整できるよう医師に伝えてください。
施術後のかさぶたは何日で剥がれますか?どのようにケアすればよいですか?
かさぶたが剥がれるまでの期間は、人や施術部位によって異なります。その間は、かさぶたを剥がしたり、かいたりせず、直射日光を避けてください。日焼け止めの使用を含め、医師から指示された創部ケアを守ることが、色素沈着や瘢痕のリスクを減らすために大切です。
Fibroblast Plasmaと肌の引き締めレーザーは、どのように違いますか?
フラクショナル方式のレーザーは、光によって皮膚に微細な柱状の熱作用を多数生じさせます。一方、Fibroblast Plasmaは、電気エネルギーによって発生させたプラズマを、間隔を空けた点状に皮膚へ作用させます。コラーゲンの生成を促すという点では共通していますが、作用する深さ、適した部位、ダウンタイムなどが異なる場合があります。医師が、一人ひとりの肌の悩みに適した方法を判断します。
1回で十分ですか?繰り返し受ける必要がありますか?
適切な施術回数は、施術前のたるみやしわの程度、目標によって異なります。場合によっては、まず初回の施術後の変化を評価してから、再施術が必要かどうかを検討するよう医師が勧めることがあります。ご自身の肌の状態に合った計画を立てるため、医師に相談してください。
Fibroblast Plasmaを避けるべきなのは、どのような方ですか?
ケロイドの既往がある方、施術部位の皮膚に感染や炎症がある方、妊娠中または授乳中の方、その部位に慢性皮膚疾患がある方、炎症後色素沈着を起こしやすい方などです。施術を決める前に、健康状態や既往歴、肌の問題をすべて医師に伝えてください。
⚠️ 結果には個人差があります · 一般情報であり個別の医療アドバイスではありません · 決定前に医師にご相談ください。
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